関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が生じやすいことが特徴です。
その他にも発熱や疲れやすい、食欲がないなどの全身症状が生じ、関節の炎症が肺や血管など全身に広がることもあります。
関節リウマチは男性よりも女性の方が多く発症します。発症のピーク年齢は30~50歳代ですが、60歳以降に発症する方も少なくありません。
朝起きてすぐに手が開きにくい、動かしにくい (こわばりや違和感)
関節に痛みが生じたり、熱をもって腫れたりする
関節の痛みや腫れが左右対称に現れる
37℃台の微熱や、倦怠感、食欲不振が続く
検診で異常値を指摘された
リウマチは、早期に発見して適切な治療を行えば、症状をコントロールして関節破壊が進行するのを防ぐことができます。
これらの症状にお心あたりのある方は、お早めに診察を受けることをお勧めします。
初期は手のこわばり、関節の腫れ・痛み、微熱などの症状が多いのですが、血液検査や画像検査を行い、リウマチと診断した時点で早期に薬物を中心とした治療を開始するのが基本となっています。
昔はリウマチと聞くと治らない、変形が進んで恐ろしい病気という印象があったと思うのですが、最近は薬の開発が進み早期に治療を開始すれば治ったり進行を抑えることができる患者様も珍しくなくなってきました。基本的には抗リウマチ薬というお薬を副作用に注意しながら診てまいります。
効能が乏しい場合は生物学的製剤という強いお薬を使用しますが、副作用も強いためこの場合は内科を併設している大きな病院へご紹介致します。
リウマチは、早期に発見して適切な治療を行えば、症状をコントロールして進行を防ぐことができる病気です。
ご自身やご家族に心配な症状がある方は、どうぞお早めに当院にご相談ください。